2016年06月29日

伊藤祐靖著『国のために死ねるか』発売!!

伊藤祐靖著『国のために死ねるか』(文春新書)の発売まで、あと3週間となりました。さまざまな考えや感性をお持ちのたくさんの読者に恵まれる本となるべく、告知の策を練っております。

ここではすでにご関心を寄せて下さっている皆様に、本の「はじめに」を全公開します。

静かな書き出しです。最新の大脳生理学によると、何もしないで安静にしているときに活性化する脳の領域をデフォルト・モード・ネットワーク(DMN)と呼び、それはちょうど自動車のアイドリングのような状態だそうです。
「はじめに」では、伊藤祐靖がDMN状態で、その時を、待っています。そして、本編に入ると、1ページ目の1行目から、フルスロットルで文章が疾走します。まるで映画のクライマックスシーンがいきなり始まったかのように。

発売は7.20。ご期待ください! (編集担当:オバタ)

※主なオンライン書店のリンクはココにあります↓
文春新書『国のために死ねるか 自衛隊「特殊部隊」創設者の思想と行動』伊藤祐靖 | 新書 - 文藝春秋BOOKS http://books.bunshun.jp/ud/book/num/978416661069313516202_1750323251851976_5601672284898379115_n.png13517378_1750323268518641_5274461292472731138_o.png13502945_1750323288518639_3230793344201035079_o.png




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2015年08月08日

幹事 伊藤祐靖の著書

伊藤祐靖幹事が本を出版。
いきなり見知らぬ人が襲ってくるケースより、顔見知りに襲われるケースの方が圧倒的に多いのが事実。だからこそ、そうなる前に「拒絶」反応を示し、事態が大きくなる前に防ぐのが最善の方法。
元海上自衛隊 特殊部隊創設者が女性のための護身術を初めて指南します。

とっさのときにすぐ護れる 女性のための護身術 (講談社の実用BOOK)
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2014年12月27日

人生で4番目(に苦しい作戦)16 最終回

 「ちっちぇ〜」あの大きく、ずっしりと重かった国旗は、途方もなく小さかった。そして軽々と悠々と翻っていた。
 しかし、美しかった。
 美的感覚など全くない私だが、そう感じた。教育とか習慣によって植え付けられたものではなく、そのとき初めて沸き上がった感覚だった。
この1年半前、ミンダナオ島の内弟子から「あんたの国はおかしい」と言われて日本に戻ってきた。「祖先が育て伝承してきた掟を捨て、その地に原爆を落とし、街と人を焼き尽くした連中が作った”掟”と入れ替えてしまう人たち。後生のために戦った者を蔑み、培ってきた風習を疎んじる人たち。そんな人たちを、なぜ守りたいのか?? そんな国はおかしい」と言われ、グウの音も出なかった。「日本を守ろうと思ってここに来たものの、日本は守るべき存在にすらなっていない。戦後は、始まってない。守るべき国を作る段階だ。ここに居てもしょうがない」と言って帰ってきた。しかし、戻ってきたはいいけれど、何をどうしたらいいのか見当もつかず、ただ悶々と日々を過ごしていた。しかし、断崖絶壁に翻る国旗を見て、久し振りにすっきりした。それは、達成感とか満足感ではなく、私が探している、日本という国の掟の実体が見えてきたからだった。掟は憲法のことだと思っていたがそうでは無い。
 その内弟子は、部族にとって一番大切なのは掟だと言った。二度と作れない、部族の歴史そのものだ。掟は部族全滅してでも守ると言っていた。じゃあ掟ってどこにあるんだ?? 読んだことあるのか?? と聞くと、部族長が知っている。部族長の言うことが掟なんだという。そしてその内弟子は、詔の英語訳を読んで「こいねがう」という一言から「あなたは、エンペラーが書いたものだと言ったけど、エンペラーではない。部族長だ。エンペラーは、こいねがうとは言わない」とも言っていた。
大震災の時、世界が驚愕したのは津波の映像でも、原発の水素爆発でもなかった。自分が犠牲になってでも周囲の人々を助けようとした姿であり、略奪もなく、食料を分かち合う日本人の姿だった。それは、今の平和憲法とやらに書いてあるものでもなければ、その憲法に基づく日教組教育の賜物でもない。それこそが、掟なのである。
 震災直後に発表された陛下からのビデオメッセージでの「被災者のこれからの苦難の日々を、私たち皆が、さまざまな形で少しでも多く分かち合っていくことが大切であろうと思います」保守だ革新だとかのイデオロギー、政治家とか、活動家、思想家、それぞれの職業をぶち越えた、異次元の言葉だと思った。優しく丁寧な語り口の中に強烈な意志を感じた。エンペラーなんぞには決して発することのできないとてつもない強制力を感じた。これが掟なのである。
 この国に憲法は必要ない。
 さっきまで取り調べをしていた海上保安官を乗せて帰った保安庁のボートが再び第一桜丸に近寄ってきて、サングラスをしていた頼もしそうな保安官が、私を名指しで呼んだ。 「伊藤さん!!」 私が振り返ると、断崖絶壁に翻る国旗を指さして、親指を立てた。彼は無言だったが何が言いたいかはすぐに判った。私も無言で親指を立てた。
 「なっ、本当だったろ・・・、ちゃんと国旗があるだろ!! すげ〜ちっちぇ〜けど、すんげ〜たけ〜ところにあるだろ!!」

終わり
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